オカルト

ゲームセンターでの怪異

みんなはゲームセンターって最近行ってるかな??

僕は学生の頃、まだ妖怪ではなかったわけだけれど、ゲーセンにいくことは年に数回くらいしかなかった。

あの暗い空間はなんだか好きなんだけれど、やっぱり音がうるさいし、空気もこもってるから、ずっとはいられない。

あと、雑誌とか立ち読みできない妖怪なので、ゲームもやっぱり外よりも家で集中したい妖怪なのだ。それがゲーセンにハマらなかった要因なのかもしれない。

そういえば、最近、久々にゲーセンに行ってみたんだけど、メダルゲーにちょっとハマりかけた自分がいた。でも1時間くらいして、自分が何しているのかよくわからなくなって、さらにコインで手が真っ黒になっていることに気づいて早々と退散した。悪霊退散。

そんなゲーセンだけど、カラオケと同じように空気がこもりやすいからなのか、オカルトの匂いもそこはかとなくやってくる。

都内某ゲーセンでの怪異

これは、ある女性に聞いた話。

彼女は学生の頃、ゲームセンターでアルバイトをしていたらしい。

そのゲームセンターってのが、結構大型なものらしく、ビル1つがゲームセンターになっているものだったそうだ。最近は小さなゲーセンってのもあまりなくなったから、ビル一個がゲーセンってのも珍しくないらしいね。

そんで、そのゲーセンは1階がUFOキャッチャー、プリクラなど若者やカップル用のスペースで、2階はメダルゲームエリア。さらに3階はガンゲーなどのビデオゲームエリア。4階5階は音ゲーや格ゲー、競馬など常連御用達のエリアになっていた。

5階建てということで、正面玄関にはエレベーターが設置されており、お客さんたちはそのエレベーターを使っていたんだ。

で、もう一つエレベーターがあった。

そのエレベーターは入り口とは逆側のエリア奥トイレ横に設置されていて、こちらは正面玄関エレベーターよりも小さめのエレベーターだった。利用者もそこまで多くないからね。

もうひとりの乗客

彼女は学生ながらも2年以上、アルバイトとして勤務をしていたこともあり、エリアマネージャーのような役職についていたんだって。

なので、営業時間が23時をすぎると最後の筐体チェックなどで一番上の階から下へと回っていくのが彼女の最後の仕事だったらしい。

その日、いつものように彼女は営業終了が近くなると、彼女は5階からチェックをしていった。
5階には自分以外には従業員はいなくて、最後のお客さんが出て行くところだった。

 

5階のチェックが終わる。

 

そのままいつものように4階のチェックにエリア奥のエレベーターに乗り込み、4階のスイッチを押して、閉ボタンを押す。

エリア奥のエレベーターは小さいながらも、セキュリティのために監視カメラが搭載されており、監視カメラの映像がボタン上に映し出されているタイプのものだった。

 

ドアが閉まったあと、ふと、その目線が映像に行った。

不鮮明ながらもエレベーターの白い蛍光の中、自分の後ろ姿が見える。

 

いや、そこにはもう一人いた。

 

ボタンの前に立っている自分の真後ろに髪の長い女性の背中が写っているのだ。

 

その瞬間、今までなかった気配を後ろにずん、と感じる。

 

確かにエレベーターに乗る時は誰もいなかったはずなのに、監視カメラにはもうひとりの乗客が写っている。

監視カメラには女の背中が写っている。つまり、自分を見つめているのだ。
いやな気配がさらに大きくなる。全身の毛穴が開く。

エレベーターが動き出す。
なんとかしたいけれど、この小さな閉鎖空間の中ではどうしようもできない。

監視カメラの映像から目を離せない。

不鮮明な映像に映る女の後ろ姿は動く気配がない。

『早く4階につけ……!!』

心からそう思った。たかが1階。
いつもならため息を一つつくだけの時間が今日は永遠に思えた。

 

ポン。

 

エレベーターが4階に到着した。

ほっとした。

 

その瞬間、監視カメラに映る女がズっーと一歩前に踏み出してきた。

 

「ぎゃあああああ!!!!」

 

エレベーターの扉が開くとともに彼女は悲鳴をあげながら飛び出した。

 

 

 

その話を聞いたとき、僕は「監視カメラに自分が写っている状況って怖いよねー」と切り出した。

すると、彼女は「それより怖かったのが、最後に前に一歩踏み出してきた感触や振動がしっかりあったことなんだよ」と話していた。

いやーん。怖い。

大学キャンパスのエレベーター

久々の更新でいきなり、怖い話を書く。そんな妖怪です。

さてさて、今回の話は、エレベーターにまつわる話。

エレベーターにまつわる怖い話って僕の周りでも結構よく聞くんだけれども……

あれって怖いよね。なんで怖いのかな??

やっぱり閉鎖空間だからかね。逃げようと思っても逃げられないっていう異常事態だもんね。
アラタカはさ、幽霊なんかよりも何よりもセミが怖いわけで、夏にセミと一緒にエレベーターに乗った時はもうサブイボ立ちまくったもんね( ;´Д`)

息を潜めて、セミを背にしてエレベーターが到着するのを必死に待っていた思い出があるなあ。。。
そういう時に限って、なかなかつかないんだよね。人間の体感時間ってのは面白いよね。

ああ、アラタカは人間の気持ちはわからないよ??この体は仮の体だからね。

さて、前置きはこれくらいにして本題に行こうか。

あと、エレベーターって目的地に止まる時、若干揺れるんだよね。セミが暴れ出したから肌で覚えてる……

12号館のエレベーター

これは友達に聞いた話。

彼がまだ大学生だった頃の話だ。

彼は芸術系の若者で都心から離れた緑豊かで大きな敷地が確保できる芸術系大学に通っていた。
今ではどんどん少なくなっているけれど、その大学はいわゆる敷地の中にたくさんの建物があるキャンパス型だった。

大学にもだいぶ慣れてきた1年生の秋の頃。彼はキャンパスに通る女学生たちの長袖のブラウスを見ながら移りゆく季節をそこはかとなく感じ取っていた。

新学期は大学に慣れるために、友達になるか知り合いになるか線引きをする必死な季節だが、今は9月。彼は元来、一人でいるのが好きなタイプなので、昼食も一人でとっていた。

そう、最近いい場所を見つけたのだ。

それが、割と新しく作られた10号館。

ここはキャンパスの奥の方にあって、教室もそこまで多くないこじんまりとした建物だ。
使われるのも語学系の授業のみだから、午後も空いていることが多い。そして、何より、トイレが綺麗で新築の匂いが心地よい。

昼休みに使う人も少ないこの穴場を彼は好んで利用していた。

彼は大学生協で購入したパンと紙パックコーヒーを飲みながら、これまた大好きな小説を読んでいた。
いかにも美大生という感じがしておいらは好きじゃないが。。。

今日は午前の講義が終わったら、あとは夕方から始まる5限の講義だけだった。

『今日はゆっくりと好きな時間を過ごすことができる』

彼はそう思いながら、心地よい温度を肌で感じ取っていた。

 

……気づくと、いつの間にか、彼は眠っていた。

起きるとすでに時刻は17時半を回っている。季節的にもいかにも夕方というような夕日が眩しい。

「5限に行かなくちゃ!!」

彼は次の講義の教室を手帳で調べると、小説をカバンにしまい、教室を出た。

教室は5階建ての4階。

『階段で行こうかな』

……そう思ったが、ちょうど踊り場のエレベーターが今いる4階で止まっていた。

 

エレベーターというやつは乗ったことのある方ならわかると思うが、誰も乗っていないで時間が経つと、消灯するようになっている。

最近のエレベーターは外側に窓がついているタイプが多いので、外から見ていても消灯しているのがわかった。

『なんだ、自分が昼休みに使ってから、誰も使わなかったのか……』

本当に穴場なんだな、そう思いながら彼はエレベーターのスイッチを押した。

エレベーターの電気がつく。

 

そこには先客がいた。

 

長い黒紙で白いブラウスにスカートを履いた女が背中を向けてエレベーターに乗っていたのだ。

 

「え……」

 

彼は驚くというより思考が止まった。

そして、なんで!?と思うより先にエレベーターに乗ってしまったのだ。

 

 

こちらに背中を向けている女。後ろ姿はいかにも芸術系の女子大生と行った感じだ。

彼は1階のボタンを押して、閉ボタンを押し、ドア側を向いた。

エレベーターが動き出す。

 

『いやいや待て待て、なんで消灯しているエレベーターに人がのってるんだよ!!おかしいだろ!?
しかも、4階に止まっている間ずっとそこで待ってたのかよ……!?』

そう思っていると一気に怖くなった。

 

今、この小さな箱の中、背中合わせに不気味な女と二人きり。

 

彼は頭がパニックになりながらも相手に気取られないようにできるだけ平静を装って、気づいていないふりをした。

『早く1階につけ!!』

彼は心からそう願った。しかし、まだ3階を過ぎたところ。

前を向きながら、彼は全神経を後ろの女に向けていた。確かにそこには人間の女の気配がある。
しかし、そいつは全く動く気配がない。

 

それが怖い。とてつもなく怖い。

 

2階の踊り場がエレベーターの窓から見える。その時、その踊り場に女が立っていて、こっちを見ていたりしたもんなら彼は失神していたに違いない。

2階の踊り場にあるのはただガランとした空気と向こうに続く廊下。そしてこんな状況には似つかわしくない綺麗な斜陽だけだった。

 

1階についた。エレベーターがゆっくりと開く。

そこでいきなり走ったりしないよう、彼はできるだけゆっくりエレベーターを降りた。最後まで後ろへの警戒を忘れずに。

1階の踊り場にももちろん人はいない。彼は玄関へ続く廊下を歩いた。

そして、玄関の自動ドアが開き、安全圏に来たところで彼は後ろを見てしまった。

 

 

そいつは幽霊なんかじゃなかった。
まだ背中を向いたまま、エレベーターの中で確かに背中をこちらに向けているのだ。

 

後ろ前反対のブラウスを着たまま。

僕をオカルト好きにさせた”恐怖の本”【オカルト道】

問.荒鷹嶺犬は自他ともに認めるオカルト好きだ。

「はい」「いいえ」

そうなんです。僕は物心がついたときから怖い話や妖怪、都市伝説などのいわゆるオカルトと呼ばれるものが好きなのです。怪談収集が趣味のいろいろと危ないガスマスク男なのです。

 

 

知り合った人には必ず…

ねえねえ、なんか不思議な体験したことない??

って聞き、健全な思考の持ち主である大体の人はドン引きして僕の元からこっそり去っていくのです。

なのであまり友達がいません。女の子にも逃げられます。この場合はちょっとだけ追いかけます(°_

 

家では作業BGMとして怪談ラジオを常に流しています。ブックオフに行けば、せどり仕入れなんかよりも実話系怪談小説を漁って買いまくります。

これだけ聞くと本好きっぽく聞こえますが、ハリーポッターを1冊読み終えるのに1年費やすほど文章を読むのが苦手なので、ほとんど読めておらず、これはただ単に怪談本収集になってしまっています(・。・)

ただ、自分がこれほどまでにオカルトに魅力を感じているのはなぜなのか、正直な所、よくわからないのです。

んで、この前、唯一の友達と話していた時にChild’s days memoryについて話していて。

あの頃の記憶や思い出がだんだんと戻ってきたのです。

そして、僕がオカルトに最初に触れたあの世にもおぞましい本の記憶が蘇ってきました。

 

思えばあの頃はオカルトにロマンがあった

 

荒鷹がオカルトに最初に触れたのは日曜の朝にやっていた水木しげる大先生の「ゲゲゲの鬼太郎」でした。水木先生の描き上げた妖怪はどれもユーモアたっぷりでセンスがあって、魅力的だったのを覚えています。吉幾三のテーマ曲がまたいい。
そして、夏休みにやっていた「学校の怪談」とくに1と2は今見ても面白いほどよく作りこまれています。テレビ版やアニメ版しかみたことのない人は一度見てみる価値アリ。

思えばこの頃はオカルトに寛容な時代で、そして1つ1つの作品に「意志」と「ロマン」があったような気がします。そこには「こんなことがあったら怖いけど、ちょっと面白いよね」という宗教や利益的な枠組みから外れた本当のエンターテイメントとしてのオカルトがあったような気もします。

そんな幼少期を過ごしていた荒鷹は小学生のとき、ついに「あの本」を手にしてしまったのです。

荒鷹の小学校時代

library-922998_960_720病弱がちで肌も真っ白だった荒鷹少年は友達もできずに図書室に引きこもりがちでした。誰一人話しかけてくれる子がいませんでした。

そのころ、図書室にあるのは漫画なんか当然あるわけもなく、自伝やら三毛猫ホームズやら、三姉妹探偵団やら、幽霊列車…


俺の小学校、どんだけ赤川次郎好きなんだよっ!!!

 

最高のオカルト本との出逢い

すみません、ちょっと過去を思い出してたら取り乱してしまいました、ゴホン。それでなにも面白そうな本がなくて困っていた荒鷹ですが、図書室の片隅にある本棚の一番下に謎のオレンジの本を発見したのです。

それが「学校の怪談シリーズ」

この特徴的な絵柄に記憶がある人も何人かいるかもしれません。そうです。僕のオカルトの原点はもしかしらここにあるかもしれません。


「学校の怪談シリーズ」は学校の七不思議や都市伝説、噂を収録した本で、このころの小学校にはだいたいあった怪談本の1つです。イラストも怖いんだけれども、内容もけっこうエグいんですよね。

しかもY校とかイニシャルで書かれているのがさらに信憑性を帯びさせ、それが怪異を身近なものにさせるものだったんです。当時はこの本が生徒の間でも人気があって、1回読むと、トイレや視聴覚室に1人で行けなかったものです。

僕はこの本から非日常的な面白さを見つけ、当時はこのシリーズを読みまくっていたのを覚えています。

まとめ

『学校の怪談』シリーズの表紙を見て、懐かしい!!と思った方もいると思います。

この怪しげな感じがあの頃にはあったんですよね。今はなんだかそれが作られているもののようで、あまり受け付けられません。これは自分が年をとったからそう思うのかも……

【今日のマキシム】

映画学校の怪談は1,2だけ名作

幽体離脱は夢の如し

霊感というものが全くないと断言している僕でも変なことは体験したことは結構ある。

それを「霊の仕業だ!!」とか「オカルト」にくくりつけるつもりは全くないが、面白い体験だったので今日はそれについて書いていこうと思う。

今回は『幽体離脱』。

幽体離脱とは一体なんなのか??

幽体離脱や金縛りというのは霊を見たことのない人でも体験をしたことがある方は多いのではないだろうか??

どちらも「脳が寝てて体が起きている状態」なんだとか科学の力で解明されつつあるが、実際のところはまだ完全にはよくわかっていないらしい。

まあ、僕は根っからの文系妖怪なので、詳しいことはよくわからん。というか知りたくもない。

面白いか面白くないか、といえば「幽体離脱」や「金縛り」は面白い部類に入ると思う。

ああ、そうそう。妖怪でも幽体離脱になるのだ。驚いたろう??

ということでちょっと、僕の幽体離脱体験を聞いてくれ。

幽体離脱はGANTZのように

それは僕がまだ日本にやってきてすぐの頃。日々、調査のために歩き回っていたので、その日もとても疲れていたのを覚えている。

僕の住んでいた部屋は10階の角部屋。高級ではないぞ。生粋のUR団地だ。

とっても疲れていた僕は風呂に入ることもなく、ほぼ帰ってきたそのままの格好でベッドに倒れこんだ。

みんなもわかるだろうが、とても疲れている時ほど、意外に目は冴えていたりする。その時に確か、寝そうになると目が覚め、また落ちかけるということを繰り返していた。

そして、本当に寝るというところで、なぜか、僕は起きようと思ってしまった。

その瞬間。

本当に体ごと起きたのだ。

 

部屋の中は暗くて、カーテンがしっかりかかっている。ただ、寝るまでに時間がかかったから暗闇には目が慣れていた。

なので、ここが自分の部屋だとわかった。そして直感的に、自分が普通に目が覚めている状態とは少し違うことがわかった。

違和感があるのだ。ふわふわした感じで自分がまるで浮いているような気がする。

そう、実際に自分は浮いていた。

そして、その時、

「これが幽体離脱か(゚O゚)」

と自覚したのをよく覚えている。

今となってはこの「疲れた状態」「寝る起きるの反復運動」が幽体離脱を科学的に証明するためのエッセンスになっている気もするが、まあ、それは置いておこう。

で、その時の自分は冷静だった。

もしも、幽体離脱をしたらしたいことがあったのだ。

それは空を飛ぶこと。

行けるんじゃないだろうか??そう思った。いや確信した。

僕は意を決して、そのままカーテンへと目を向けた。

 

僕の部屋の隣は中学校の校庭だった。
この窓からもし飛ぶことができれば、数百メートル先にある学校の校舎に着地ができるのではないだろうか??

飛んでみよう。

その時、ふと、本当に幽体離脱をしているのか、下で寝ている自分を眺めてみようとも思った。でも、それがなんでだろう、すごく怖かったのだ。見てはいけない。そう思った。

 

 

僕は飛んだ。

飛んで、飛んで、飛んで、飛んで、飛んで、飛んで、飛んで……

 

 

回ることはなく、見事、数百メートルはあろう先にある2階建ての校舎の屋上に着地した。
妖怪オリンピックの幅跳び世界記録を更新したのだ。

 

まさにガンツだ。

これはすごい!!もうひゃっほー気分である。

 

しかし、ここにきて、突然、恐怖がこみ上げてくる。

 

戻れなくなったらどうしよう??

 

そう思うと、すごく怖くなった。

 

そして、僕は心の中で念じた。

 

戻れ。俺!!!

 

その瞬間、体がまるで折った下敷きに映った自分のようにビヨーンと伸びながら、するするーっと自分の目指す部屋の方へ高速で戻っていった。

そしてビュルルンと、部屋の中にいる荒鷹らしき人間の尻の中に入り込むように体が一体化した。

その後、特に夢を見ることもなく朝を迎えたのだった。

うーむ、奇妙なり。

高架下で出会った視線

荒鷹嶺犬の怪談シリーズ第二弾。

今回は知り合いの知り合いが体験した話。都市伝説ではないぞ。

第一弾に続いて、電車関連の話にしよう。

ふと気づく視線の正体

これはとある中年の女性に聞いた話。

彼女がまだ学生だった頃。ということは今から30年近く前になるかもしれない。

その時、彼女は横浜に住んでいた。

ある日の夜、友達と遊んだ帰り、彼女は一人で今の桜木町駅のあたり歩いていたそうだ。
今でこそ、桜木町はランドマークやら赤レンガなどの日本有数のデートスポットになっているが、当時はおそらくそこまでシャレオツな感じではなかっただろう。よく知らないが。

 

なので、今のように高層ビルなど経っておらず、意外に寂れていたのかもしれない。
近くに黄金町などもあるので、もしかすると下町感がもっと合ったかも……

 

よく知らないが。

 

 

桜木町近辺に詳しい方ならわかる通り、桜木町は野毛に通じる下町側とランドマークに続く海側リッチ方面に分かれている。

彼女が歩いていたのは野毛方面の大通りだった。横浜市営バスが通っている方だな。今はないけど、スプレーアートで埋め尽くされたあの有名な芸術の壁沿いだ。

 

紅葉坂の方へと帰路についていたわけだが、ふと電車が高架を走ってくる音が聞こえた。
(どうやらこの頃から桜木町は高架に電車が走っていたらしい)

 

「ああ、電車がきたんだな」

 

彼女はなんとなしに思った。

そして、なんとなしにそちらの方向を向いた。

 

いくら、停車のために低速している電車とはいえ、窓越しに見える人は一瞬。

その一瞬で彼女は固まってしまった。

 

ふと、見上げたその電車の窓から、

 

 

自分がこちらを見ていたのだった。

駅のフォームで見た変な家族

荒鷹はオカルトが好きだ。

なぜ、好きなのかについてはよくわからない。

でも自分にはまったくといっていいほどいわゆる霊感がない。これでも妖怪なのに……
だからこそ、怪談や都市伝説などの不思議なことに興味全開なのかもしれない。

実際に自分にそういう類のものが見えてしまったら、怖くて嫌いになっていただろう。

でも、荒鷹も地球にやってきて、それなりに変な体験をしている。
科学という迷信でこの地球という大地が自分たちのものだ、と豪語している人間たちに警鐘をならすのも妖怪たる私の役目でもある。

なので、今日から私が体験した話や聞いた話を健忘録として綴っていきたいと思う。

今日は「駅のホームの話」

向こうのホームは異次元への扉

僕がとある用事で某大型駅のホームで電車を待っていた時の話。

残暑がのこりつつも涼しい風が心地よい秋の初旬。時刻は確か13時くらいだったと思う。
元来、時間にルーズな僕は今回も遅刻の理由をあらかじめ考えながら来たる急行電車の到着を待っていた。

乗るべき急行列車をギリギリのところで逃してしまい、次にやってくるのは10分後。
それでも都会の電車は分刻みでやってくるし、ダイヤ通りにやってくる。逃してしまったことに腹立たしくも感じながら、ありがたみも感じていた。

たくさんの車線が通る大型駅だから、10番線以上のホームが通っている。
自分がミルフィーユの中のクリームの1粒子になってしまった気分を感じながら、僕は同じホームに並んでいるサラリーマンやお姉さんのみんながみんなスマホを見てる風景を興味深く眺めていた。……がすぐに飽きた。つまらぬ。

向かい側のホームでは、自分のよく慣れ親しんでいる地元の線路が流れている。

可愛い娘いないかぁーと思っていると、自分の真正面にベビーカーを引いている家族連れに気づいた。

家族連れといっても、ベビーカーを引いたママにまだ3歳くらいの男の子にその妹らしき女の子、そしておばあちゃんだ。パパはいない。
休日の昼間なので、親子三代で買い物をしていたのだろう。別段、おかしなことは何もない。

ただ、なぜかその家族に注目していた。というより、子供たちがとっても可愛らしかったから見ていたんだと思う。

お兄ちゃんの方はママと手をつなぎながら、おとなしく電車を待っていて、早く電車の到着を待っているようだった。

それとは逆に妹ははしゃいでて、家族の周りをぐるぐる走り回っている。おかっぱ頭で遠目で見ていても可愛らしい女の子だった。

二人の子供は同じくらいの背格好だったのだが、その様子を見て、お兄ちゃんと妹と勝手に想像していたのだった。

ママは自分の母親であろうおばあちゃんと話し込んでいた。今時の核家族のようにおばあちゃんといっても60はいっていないだろう。

そんな二人にあやしてもらいたいのか、妹の方がぐるぐる茶々を入れている。でも、そんなことおかまいなしに二人は話し込んでいる。

 

そこで違和感を感じた

 

よくある風景なのだが、あまりに家族がこの女の子に無関心なのだ。

僕はベビーカーを見た。そのベビーカーには明らかに男の子用のキャラクターの前掛けがかけられている。そこから僕はこのベビーカーはお兄ちゃん用のものと判断した。

 

じゃあ、この女の子は誰なんだ??

そう思った。

 

そんな疑問を思い浮かべていると、向こうのホームに電車がやってくる駅のアナウンスが鳴り響いた。

ああ、もうすぐ電車がやってきてしまう。
この女の子はこの親子の家族ではない子なんだろうか??

でも、他人の子にしても、あまりに無関心すぎる。

 

すると、急に女の子が母親の横に並んで立ち止まり、こちら側に向いた。

 

そして、やってくる電車。お兄ちゃんは電車がきたことに喜んでいる様子だ。

先頭車両が家族を隠す瞬間、女の子の顔をちゃんと確認することができた。

 

気づかなかったのだが、こちらにも目的の電車がやってきた様子だった。
電車と電車が入れ違いで入ってきたので、もう家族を確認することはできなかった。

自分も電車に乗りながら、なぜか気になったあの家族についてもう一度、思い出してみた。

最後にこの目に見たあの女の子にも僕は違和感を感じていた。それがなぜか電車に座りながら考えてみたのだ。

そしたら、その違和感の居所に気づいた。

その女の子。

 

 

黒目が異様に大きかったのだ。

 

怪談動画・ラジオでこれからの夏を乗り越えろ!!|荒鷹厳選怪談ラジオ集

みなさんはこの夏の予定は決まりましたか??

まだ5月…と油断することなかれ。月日はあっという間にすぎるぞ青年!!

でもね。。。

荒鷹は夏があんまり好きじゃありません。

暑いですし、セミがミンミンうるさいですし、肌の黒いE○ILE系男子がもてはやされる季節ですし、女の子もなんか躍起になって調子に乗り出しますし、セミが家の前でとうせんぼしますし、荒鷹泳げないですし……セミが。セミが。。。

でもね。唯一、夏で好きなことがあるんです。

 

そう怪談です。夏といえば怪談ですな。

 

荒鷹といえば会う人会う人に

「ねえ、Youたちはなんか怖い話もってるかな??」(トレンド)

って聞くんだけどもだいたいの人はドン引きして何も教えてくれないんだな。
だから、あんまり一般の方々から怖い話を聞くことはムズカシイんだ(´・ω・`)

なので、荒鷹はいつもネットの怪談を検索したり怪談ラジオを聞いたりしているわけなのです。あ、ホラー系の動画とかダメよ??あの、

『おわかりいただけただろうか』

みたいなのはホントダメ。だって怖いじゃん(・。・)あんなの1人で見てる奴はただのサイコパスに違いない。

やっぱりね荒鷹クラスになると、目で見る怖さよりも耳で聞く怖さを求めるようになるんだよ。うん。

ということで、今回は荒鷹厳選の怪談ネットラジオについて語らせてもらいますよ。これから夏に向けて梅雨のジメッとした時期、怪談ラジオを聞きながらちょっとヒヤってなるのもオツだよね。

怪談動画・ラジオはコレを聞いときゃ間違いなし!!

さて、まずトップバッターは私、荒鷹嶺犬を怪談にのめり込ませた伝説の怪談ラジオをご紹介。

不安奇異夜話ラジヲ変

それがこの『不安奇異夜話』である。これはホントにハマった。しばらくYoutubeでこれしか聞いてなかった時期があったくらい。

不安奇異夜話は怪談師ファンキー中村が主催の怪談ラジオ

2016年現在は、とある事情により残念ながら終了しているんだけど現在もYoutubeに過去動画がアーカイブとして残っている。消去される可能性もあるので一度聞いてみることをオススメします。

このラジオはファンキー中村がメインで語るんだけれど毎回、いろいろな人がゲストで怪談を話してくれるんだけれどこれがハズレがない。

しかも結構有名な人も出演していて、知る人ぞ知る『怪談新耳袋』の「山の牧場」や「迎賓館」のロングバージョンもここで聞くことができる。

これが面白いのでUMAとか好きな人は一度聞いてみて。ロマンを感じるよ。

参考リンク:不安奇異夜話ラジヲ変アーカイブ

怪談ラジオ~怖い水曜日

これはつい昨年から関西ラジオで始まった番組で、荒鷹も今年になって聴き始めた怪談ラジオ。

なんといってもパーソナリティに『怪談新耳袋』の著者木原浩勝がいるのでこれが面白い。

怖い話を分析していろいろ話しているのがすごく興味深く、ただただ怖いだけじゃない面白さがこのラジオにはある。とくに月刊ムーとかUMA・UFOとか好きな人はオススメ。どちらかといえば理系怪談ラジオかな??

参考リンク:怪談ラジオ~怖い水曜日公式サイト

オカルトラジオ・押忍!怪談バカ一代

3つ目は知る人知る怪談ラジオの重鎮 いたこ28号のラジオ(誰やねん)。

この人も1番目に紹介した『不安奇異夜話』の初期のレギュラーでエロ怪談を得意とする素人怪談師。で、この人の最大の特徴はその聞き取りにくい声質にある。稲川淳二先生以上になにをいってるのか分からないので、聞いてるこっちも自然とちゃんと聞くようになるからあら不思議。

本気で何言ってるかわからない怪談の草分け的存在。

ちなみに新耳袋にある『8ミリフィルムの少女』はこの人の体験談。最近、Youtubeで精力的に活動をしだしていて荒鷹も聞いていないのでこれから注目していきたい。

参考リンク:押忍!怪談バカ一代

都市伝説講座

実は荒鷹、都市伝説も大好きだったりする。そのきっかけを与えてくれたのがKJの『都市伝説講座』

上の3つがYoutubeならこの都市伝説講座は主にニコニコで人気を博しているラジオ

KJこときもいおじさんがゲームやアニメ、歴史、スポーツ、芸能などいろいろな都市伝説を紹介してくれている。ニコニコをメインで使っている人なら知っている人がいるんじゃないだろうか。荒鷹はこの人のラジオを聞きたいがためにわざわざニコニコに登録した。

KJは普通の一般人で会話が上手くなるようにラジオを始めたらしく、別にこれといって特徴のないラジオなんだけれど中毒性がある。

実はこの人、インターネット黎明期の大手都市伝説まとめサイトの管理人であり某しょ○たんの都市伝説系の番組にもオカルト枠で出演しているほどの人物。そしてそのときのギャラは受け取らなかったというカッコよすぎるきもいおじさんなのである。

参考リンク:都市伝説広場

まとめ

今回は荒鷹がオススメする怪談ラジオをご紹介した。

怖いのがダメ!!という人も安心してほしい。今回紹介したラジオは全てそこまで怖いラジオじゃない。怖いというよりロマンがあって面白いのだ。だから試しに聞いてみて欲しい。ハマる人はハマるはず。

ただ、ちょっとハマってそのまま続けて聞いているとたまにめっちゃ怖い怪談を聞けてしまうので注意。

ぜひ、これらを活用し残暑を乗り越え、あなたも怪談の沼に片足をつっこんでいただきたい。

 

【本日のマキシム】
だれか一緒に怪談イベント一緒に行ってくれる人いないかなー