侍・武士映画のおすすめ|ハマの妖怪厳選5作品後編【映画道】

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侍映画について前回からまとめているけれども意外に自分が全然見ていないことに気づいた。というより、そもそもどこからが侍映画でどこからが侍映画じゃないんだ??侍が出てればいいのか??

前回記事:侍・武士映画のおすすめ|ガスマスク男厳選5作品前編【映画道】

否っ!!
とにかく、アツい映画が僕にとっての侍映画だっ!!

ハマの妖怪が選ぶ侍・武士映画5選

用心棒

空っ風の吹くある宿場町に、ひとりの風来坊の浪人が現れる。郊外の養蚕農家は困窮し、町の通りには人影がなく、犬が人間の手首をくわえて通り過ぎる。誰か出てきたかと思うとならず者の集団で、浪人はからまれるが相手にせず、閉め切られた一杯飯屋の戸を叩き、一食を乞う。金を持たない浪人はこの町でひと暴れして借りを返すというが、飯屋の権爺は驚きあわて、この町は清兵衛と、かつて清兵衛の一の子分だった丑寅の二人の親分が対立抗争しており、町の産業である絹の売買もままならず、儲かっているのは隣の棺桶屋だけなのだと浪人に告げる。すぐ町を出るように諭された浪人は逆に腰を据えると言い出し、先ほどのならず者(丑寅の子分)を三人瞬時に斬ってみせ、清兵衛に自分を用心棒として売り込む。

引用:Wikipedia

侍映画といって黒澤映画と「世界のミフネ」を出さないわけにはいかない。数ある黒澤映画で荒鷹がおすすめしたい映画が『椿三十郎』でも『七人の侍』でもなくこの『用心棒』だ。

なぜかって??答えは簡単。

『用心棒』しか見たことないから。

……ってのは嘘で、この『用心棒』が一番心に残ってるからに他ならない。「白黒映画なんて」っていう価値観を変えてくれた作品でもある。

言葉じゃねえのよ映画は

自分が黒澤映画をちゃんと見たのもこの『用心棒』が最初だったんだな。まず驚いたのが、

白目荒鷹セリフが何言ってるかわからない。

とにかくね。三船さん割と何言ってるかわかんないんだよ。だけど面白い。そして心に通じる。ちゃんと聞こうとするからね。これは稲川淳二先生に通ずるものがあるな。うん。
もちろん、当時の音響設備の影響もあるからしょうがないんだけれども、見る人はヘッドフォン着用推奨。

それでも話や場面展開は分かりやすくて3つの勢力の間で一人の侍が暗躍するってわけ。で、この三船扮する主人公のキャラが非常にいい。金のために雇われるんだけれども弱いものの力にしょうがなくなっちゃう感じがたまらない。ここらへんは荒鷹が大好きな『ダイハード』シリーズのジョン・マクレーンや『スターウォーズ』のハン・ソロに通ずるものがあるね。

三船敏郎ばかりに注目が集まるけれども、ライバルの仲代達矢の存在を忘れちゃダメだよ。『椿三十郎』でもライバル役を演じてるんだけれど三船敏郎にはないスマートなカッコ良さがあるんだよね。この作品では片方の親分の末弟、卯之助で出演してる。

ハードボイルド荒鷹3しかも侍映画なのにマフラーに拳銃(・。・)

いろいろキテるけれども、それでもあらためて見ると、やっぱり仲代達矢がいるからこその黒澤映画と思う。ちなみに仲代達矢が開いた養成所が「無名塾」。ここの出身が役所広司。一時期、荒鷹が本気でオーディション行こうとしてたのはここだけの話。

また、この映画の殺陣はリアルさを追求して一人に2回斬っているってのも面白い。綺麗な殺陣ではないガムシャラな斬り合いが見てるものを引き込むんだよね。最後の敵をバッサバッサと動きながら斬りまくる殺陣は侍映画好きは必見。

世界のミフネはやっぱりすごい

事実、この映画は日本以上に世界に影響を与えていて、クリント・イーストウッドの『荒野の用心棒』いわゆるマカロニウェスタンはこれのモロパクリでもある。実際に東宝が訴えてるからね。実は荒鷹は先に『荒野の用心棒』を見ていたので、『用心棒』がパクってると思ってたのはここだけの話。てか、マカロニウェスタンってなんやねん。語呂よすぎ。

これだけじゃない。往年のハリウッドスターはだいたい好きな俳優として「ミフネ」を挙げている。ジョージルーカスが三船敏郎の大ファンで『スターウォーズ』のオビワン役にオファーを出して断られた話は有名。それにショックを受けたジョージルーカスは1作目でオビワンを早々に退場させている。
イヤイヤ、ルーカスどんだけショック受けてんねん。断られたから役を退場させちゃうとか小学生かよ!!オビワンやってる人可哀想やん。『戦場にかける橋』とかに出てる有名な人だからっ!!

star-wars-1176168_960_720極めつけにルーカスは2作目にはなんとあの「ダースベーダー卿」役として三船にオファーを出して……また断られている。
どんだけ嫌われてるねんルーカス。

でもルーカスも相当出て欲しかったんだね。その証拠にダースベーダー卿の素顔は日本人の顔のようにメイクされてるんだな。もし三船敏郎が出演していたら、エピソード1,2,3のオビワンはイアンマクレガーではなく日本人がやっていて、シリーズが新しくなる度に「ミフネ」の名は轟き、なおかつ日本映画界への貢献も半端なかったと思うんだけどね。残念。

そのあと、『スターウォーズ』の大ヒット

やっちまった(°_°)

ってことでハリウッド映画にも出たりするだけれど、これがコケにコケて。次に来た作品のオファー断って、これが『ベストキッド』で大ヒット

またやっちまった(°_°)

ってことで次の作品のオファー受けたらこれがコケる。

って、まあそういう運命だったんだよね。でもこれは表面上の話であってあくまで日本映画に出演することに拘る三船敏郎がそこにいたということを付け加えておく。
どれだけ三船敏郎が世界から絶賛されていたかはウィキペディアを見ればわかると思う。

参考リンク:三船敏郎(Wikipedia)

荒鷹と三船敏郎

ごめん、もうちょい三船敏郎について話させて。
荒鷹が三船敏郎を映画で初めて見たのは『男はつらいよ 知床慕情』だったんだ。この作品の頃は三船敏郎ももう晩年だったんだけれどもすごく怖い頑固者の獣医の役をやっててね。
もうね眼が全然違うんだよ。意志っていうかさ、そういうのがあるんだよね。

で、三船敏郎がすんごく荒鷹の死んだおじいちゃんに似てるんだよね。顔も似てるんだけれども雰囲気とか眼が似てるんだよね。って言っても荒鷹にはその遺伝子が少なかったのかイケメンとは程遠いものになってるんだけれど(°_°)

second-1131275_960_720三船敏郎もウチのじいちゃんもさ、戦争に従軍してるんだよね。やっぱり、この時代を生き抜いてきた人って年月は経っても雰囲気とか眼が全然違うんだよ。これは今の人間にはわからないことだし、出そうとして出せるものじゃないんだよね。じいちゃんはすごく優しくて絶対に過去のことや戦争の話はしなかったけれども、これからの時代を生き抜いていくためにも僕らは過去の歴史や人に触れる必要があると思うんだよね。だからこそ、このような昔の映画を見て何かを得る機会ってのは大事だと思うんだな。

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座頭市

盲目のやくざである市が、とある宿場町に到着した。その町はやくざの銀蔵一家に支配され、人々は苦しい生活を強いられていた。ここで市はおうめの家に厄介になる。賭場にて遊び人でおうめの甥の新吉と出会い、さらに幼少時に盗賊に両親を殺害され、その親の仇を探して旅をしている芸者の姉妹と出会う。一方、脱藩して職を失った浪人もまたこの町にたどりつき、剣術の腕を買われて銀蔵一家の用心棒を務める。とある飯屋で市と浪人は出会い、互いに相手の剣術の凄さを見抜くのだった。
ある日市は賭場の博打のイカサマを見抜いたことから、やくざと大殺陣を演じてしまう。やがて姉妹の親の仇が銀蔵と扇屋の主人だと判明し、姉妹は復讐を遂げるために銀蔵の家に乗り込む。

引用:Wikipedia

やばい、『用心棒』でこんなに語るとは思わなかった……

最後は『座頭市』。コレは見たことある人も多いはず。近年のいわゆる侍映画では1番アクションとエンターティメントしてたなーって思える作品。海外受けを狙ってるとかいろいろ言われたりしてるけれどもやっぱり面白い。とにかくタケシがバッサバッサと悪いやつを斬るお話。

リズム感のあるスタイリッシュな侍映画

とにかくこの映画はリズムがいい。アウトレイジもそうだけれどタケシ映画はリズムがある。だから見やすいんだよね。殺陣もリズム重視。そして音楽も大工の打音、タップダンスなどリズムとビートを強調してる。まさにビートたけし。

最後の浅野忠信との真剣勝負はアツイ。『椿三十郎』の一騎打ちを思い出す。椿三十郎の抜刀の早さはよく分からないほど早いけれど、こちらは違う。持ち手を変えるという動作が加わってここで初めてリズムではない「斬り合い」をそこに見ることができる。

荒鷹的には北野武にもう一度だけ座頭市のような侍映画を撮って欲しい。しかも戦国時代モノを強く希望。

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ここにきての怪談

たけし軍団の面々もけっこう出演してて、ガダルカナルタカがとってもいい味を出している。ちなみに怪談で有名なつまみ枝豆も出演してる。枝豆さんの怪談は本気で怖いので一度YOUTUBEで見てみることをオススメ。ということで下記の動画の「鏡越し」は怪談話として面白いので必聴。動画中で他で話している中山市朗は荒鷹も好きな「怪談新耳袋」の著者。この人の怪談も面白い。サムネしょこたん可愛すぎでしょ。

ガスマスクが選ぶ侍・武士映画 番外編

前編にて3作品を紹介したおかげで今度はボリュームが少なくなってしまった。ような気がしたが全然ボリュームは足りている事実。でも、番外編と称して賛否両論の2作品を紹介。それが『GOEMON』『GANRYUJIMA』。どちらも英語だ。それだけで結構キテるのがお分かりいただけるだろう。

巌流島-GANRYUJIMA-

時は慶長17年。名だたる武芸者をことごとく打ち破り国中にその名を轟かせた剣客・宮本武蔵と、巌流の使い手である剣の達人・佐々木小次郎。当代屈指の剣豪2人が、ついに雌雄を決する世紀の決闘が舟島(巌流島)において行われようとしていた。現代でも“巌流島の決闘”として知られるこの闘いには、一方で多くの謎が残されている。何よりも、武蔵自身が自著『五輪書』においてこの決闘について一切触れていないのである。そう、武蔵が圧勝したとされるこの伝説の決闘には、ある驚くべき秘密が隠されていたのだった…。

引用:allcinema

これを見たのはたしか、夜中にやっていたテレビの放送だったと思う。

宮本武蔵こそ我が人生の師!!と思ってる方はあまりオススメできない作品。だってモックン扮する宮本武蔵がとにかく悪い!!悪行三昧!!そりゃもうハチャメチャが押し寄せてくるレベル。泣いてる場合じゃない。

武蔵だけじゃなくて話もめちゃくちゃ。というよりIFストーリー。歴史にもしも……は禁句らしいけれど結局文献だけを事実としているのでこれが本当の武蔵伝説なのかもしれないと思ってしまう。はちゃめちゃめちゃくちゃとは言ってるものの荒鷹的にはこのストーリーは面白い。

登場人物も少なく1時間ちょっとで見終えることができるのでコントを見る感覚でぜひ見てほしい作品。

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GOEMON

時は戦国時代、本能寺の変により織田信長が暗殺され、日本統一の理想を豊臣秀吉が引き継いだ頃の日本。一時の平和を謳歌していたが、上に立つ権力者は代わっても、民衆は依然変わらぬ飢えと渇きに苦しめられていた。そんな頃、民衆の喝采を浴びていたのが大名や豪商の蔵を狙い、金銀財宝を奪っては貧しいものに分け与える義賊・石川五右衛門であった。彼はある日、豪商の紀伊国屋文左衛門の蔵へ忍び込み、一つの小さな箱を戦利品に加えるが、あっさり子供にくれてやってしまった。ところがその箱には、織田から豊臣へと支配者が移った真相を書いた密書が秘められていたのだった。追われる身となった五右衛門は、真実を知り、どう動くのか。

引用:Wikipedia

これこそ良い意味でキテる時代劇。一時期話題にもなったから知ってる人も多いはず。監督はあの『CASSHERN』と宇多田の紀里谷和明監督。

これも歴史のIFストーリーを描いた作品。しかもDA PUMPもびっくりのIFっぷり。
紀里谷監督の映像世界観とこのストーリーなので賛否両論だが、荒鷹は素直に映像が綺麗で楽しい映画だと思うし、ストーリーの発想は面白いと思ってる。

監督には申し訳ないんだけれど、荒鷹は『CASSHERN』を予告しか見ていない。だけれど、この人の映像美とか世界観作りは異次元と儚い終末観を感じさせる。全体的に空気が淀んでいる感じなんだよね。それが僕をなんだかすごく切なくさせる。この映画を見た時もそうだった。

映像を見ただけでこの人の映画だって分かる紀里谷監督はやっぱり才能があるんだなって思う。自分自身、もう一度見てみたいと思った映画。

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まとめ

さて、いかがでしたでしょうか。ガスマスクが選ぶ侍・武士映画5選+α。

完全に僕の感想文で言いたいことしか言っていない記事になってしまったけれども、それでもそれぞれ本当に面白くて楽しめる映画なので何かを感じてくれたら嬉しいです。その上で映画も見てみてね♪

映画についてこんなにアツく語ったけれど、去年は映画館で1作も見てない事実がここにあるので今年は映画館で

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ナチョス、ペプシとセブンアップでGO!!

【今日のマキシム】
いやぁ映画って本当にいいもんですね。それではさよなら。さよなら。さよなら

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