侍・武士映画のおすすめ|ハマの妖怪厳選5作品前編【映画道】

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拙者、荒鷹嶺犬と申す者。以後お見知り置きをお頼み申す。

今回は某が貴公におすすめしたい侍・武士映画についてお話させていただきますで候。といっても某もそこまで映画通ではないので完全に主観が入っているで候。なのでクレームは受け付けないで候。侍や武士、時代劇に詳しくない初心者でも入りやすい内容のものしか選んでいないので購入するもよし。ネット動画で見るもよし。レンタルDVDで見るもよし。まだ見ていない方は一度見てみてほしい…で候。

ハマの妖怪が選ぶ侍・武士映画5選

壬生義士伝

人殺しとしてしか生きられない自分に絶望し、他人に絶望し、滅ぶべき時代のあだ花の身であった斎藤一(佐藤浩市)が新選組で出会ったのは、守銭奴と呼ばれながら家族への愛と侍としての義に生きるため身を削る田舎侍(中井貴一)だった…。

引用元:Wikipedia

侍映画で何が好きかっていわれるとまずコレ。『壬生義士伝』は会津藩を脱藩して新選組に入隊し、北辰一刀流免許の腕前で剣術指南役にまで上り詰めた吉村貫一郎を主人公とした新選組映画。たしか、日本アカデミー賞とかいうよくわからん賞をとって有名になった作品。テレビドラマ版では渡辺謙が演じていたけれど渡辺謙には悪いが中井貴一の壬生義士伝の方が全然良い。
新選組の歴史を知らない人でもストーリーは分かりやすい。大雑把にいうと故郷の貧困にあえいでいる家族のために脱藩という大罪を犯して、新選組に出稼ぎにいくという話。この金に固執する吉村の厭らしさを中井貴一が見事に演じており、そしてその中にある会津の武士魂が後半の熱い展開へとつながっていく。

殺陣とセリフがアツい

この映画の好きな点は、まず新選組の狂った組織構造の表現。侍カッコいい!!みたいな新選組も好きだけれど本当の新選組ってこの映画のように血生臭いものだったんだろうなあって思わせる。近藤勇にはアウトレイジで一番筋ものの演技をしていた塩見三省。この近藤勇がめっちゃいい。土方やってる人も目とか撃たれちゃっても「ジュリススメーーー!!」ってよくわからんけれど熱い。

そしてあんまり言われてないけれど、この映画はなにより殺陣がカッコいい。特に中盤の討ち入りのシーンの沖田総司。演じるはまだ有名ではない頃の堺雅人。これがめっちゃいい。自分が見た新選組関連の作品の中で一番好きな沖田総司がこの沖田総司。堺さんってこういうアタマのおかしい役をやった方がいいんだよね。

終盤の吉村貫一郎の突貫シーンはかっこ良すぎて悶絶レベル。荒鷹もこうやって最期を迎えたいですな。

そして、一番好きなシーンは武力に勝る薩長軍との戦準備中、若い隊士達に吉村が

左向き荒鷹どんな手を使ってでも必ず生きて帰って来い

と激励するシーン。これはいつ見てもアツイ♪くぅ〜熱いものがこみ上げてくるぜ♪僕が言っちゃってるけどね。ごめん言わせて!!

ラストはちょっとロード・オブ・ザ・リング並にだだ長くて飽きるけれど殺陣、人間模様、そして漢のアツさを感じることができる侍映画ではおすすめできる作品。まだ見てない方は見てみて!!

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どら平太

『どら平太』(どらへいた)は、2000年に公開された日本映画。監督は、市川崑。
1969年に市川崑、黒澤明、木下惠介、小林正樹の4人によって映画企画・製作グループ「四騎の会」が結成され、山本周五郎の「町奉行日記」を元に映画を製作しようと共同してシナリオを執筆した。その後、この企画は宙に浮いたままになっていたが、市川の監督でオリジナル脚本を大幅に変更して製作。2000年に公開となった。

引用元:Wikipedia

藩の汚職と外堀と呼ばれている悪事満載の浄化をしに来た望月小平太もとい通称どら平太の勧善懲悪物。引用元にある通り、名だたる監督が映像化を試みた作品なんだよね。でもこの映画はカッコいい殺陣とかはあんまりないし、話も非常に単純。なので飽きる人は飽きる。

役所広司がアツい

ただ、この映画の見どころは主人公を演じる役所広司の演技にある。女好きでいつもひょうひょうとしてるんだけど男気があってここぞというときは筋を通す。しかも腕っ節が強い。はぁ、カッコいいわ。荒鷹もそんな男になりたい……終盤の役所広司の名采配は必見。これと『ドッペルゲンガー』で役所広司ファンになりますた。

また、脇を固める出演役者陣がかなり豪華。重要な役として宇崎竜童が出演してるのも面白い。「うざきりゅうどう」って響きかっこ良すぎだよね。なんか洞窟みたい。そして、宇崎竜童の役名は仙波義十郎。

名称未設定 5せんばぎじゅうろう

なにこの名前。こんな名前に生まれたら人生変わるよ??
うざきりゅうどうVSせんばぎじゅうろうで埼玉スタジアム満員になるレベルやん。あと、うじきつよしと尾藤イサオが被るのは僕だけ??

ひねったストーリーが好きな人にはあまりおすすめしませんが、漢気というものが好きな人は見る価値アリ。

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隠し剣鬼の爪

藤沢の人気剣豪小説でもある『隠し剣』シリーズの『隠し剣鬼ノ爪』と男女の淡い恋愛を描いた人情劇『雪明り』の2短編を基に、東北地方の小さな藩で暮らす秘伝の剣術を習得した武士が、親友の謀反で起こった藩内の騒動に巻き込まれながらも、かつて自らに仕えていた百姓の娘との身分違いの恋に心を揺らされる模様を描いている。

引用元:Wikipedia

『The Twilight Samurai』として注目を集めた山田洋次監督『たそがれ清兵衛』の第二弾。『たそがれ清兵衛』を選ぼうと思ったんだけど最近見てないからどんな内容か忘れちゃった♪ので、こっちをセレクト。ちなみに『たそがれ清兵衛』はテーマ曲の陽水の「決められたリズム」がめっちゃいいことだけ言っておく。

 

隠し剣がなかなか出ない

さて、まずタイトルが中二病全開。

隠し剣って何よ??しかも鬼の爪って……リミット技3くらいじゃんっ!!

でも中身はとっても静かな、いたって真面目な時代劇。でも配役に寅さんシリーズの役者がいっぱい出てて、それがシリアスなドラマに「和み」を演出してる。ちなみに主人公役の永瀬正敏も寅さんに出てるのは豆知識。

恋愛映画は好きじゃないけれどもコレって実は完全に恋愛映画なんだよね。ここらへんの恋愛直球じゃない、そこはかとない人間描写が山田洋次監督の表現のすごいところ。これで松たか子を好きになった男性諸君も多いでしょう。僕はタイプじゃないけどね(°_°)

隠し剣はいつ出てくるのかというとこれがなかなか出ない。ライバルとの決闘の際も師匠に伝授された「龍尾返し」で応戦する。

名称未設定 5え、これが龍尾返しなの!?ロマサガのやつやんっ!!

って思ったのは荒鷹だけではないはず。魔王殿攻略ではお世話になったこの技を実写で見ることができるだけでも見る価値あり。ちなみにこの技はライバルに「卑怯者!!」とめっちゃ罵られるのでハリードやユリアンの心情を察することができる。

で、隠し剣鬼の爪は最後の最期で出てくる。これがマジでビックリするくらい隠し剣鬼の爪。名前の通りの必殺技でめっさカッコイイ。

無駄なシーンがなく、終わった後はなんだか、ちゃんと恋愛しようと思える映画。

ちゃんと恋愛しよう。

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まとめ

ということで本来ならこの記事で5つ全てを紹介したいんだけれども思ったよりダラダラ書いてしまったので、次回に残りの2作について書いていきたいと思います。と言ってもみんなが知ってるアレなんだけれども……

今回紹介した中でやっぱり一番は『壬生義士伝』。ストーリーからアクションと全てにおいて楽しめる映画になってる。後半のお涙頂戴感は否めないけれどもそれでも面白い。侍映画初心者はここから入るのをおすすめします。

それと、今回紹介したうちの2作は会津にスポットが当たってることに注目してほしい。
会津といえば明治維新という近代化の波の中で最後まで抵抗を続けた、いわば最後のサムライ魂があった場所。その悲劇が日本人の根底にある情に訴えかけるんだよね。
そして方言。これがシリアスな場面にはある種の間(ま)を与え、それだけでなく、共通語にはないグサッと心に伝わる何かを持ってる。荒鷹はハマと江戸のハイブリットシティーボーイだから方言はわからないんだけれども方言って不思議な魔力があると思うんだな。今度勉強しよ。

そういう意味で会津という舞台は侍映画などの時代物にすごく適しているんだよね。

ということで次回は「侍・武士映画のおすすめ|ハマの妖怪厳選5作品後編」として荒鷹おすすめの侍映画を紹介するよ。実際は全く紹介になってないけれども気になった人は是非参考にしてみてね♪

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